2-2. Una cabecita de ajo 「ニンニクの頭ちゃん」

ん? 「にんにくの頭?」 それにに縮小辞のついた  diminutivo??? 
・・・ってことは「カワユイ」というか、「頭ちゃん」て、愛情こめて言ってるわけ?
確かに、にんにくを栽培してる農家の人とか、丹精込めて育てた作物に対して縮小辞を使ってもおかしくはないよね。でも「頭」ってのは???

この ‘cabeza’ ってのは、にんにくを数える時の、いわば数詞なのです。
犬が「一匹」だとか鳥が「二羽」だとか、果てはいのししが「三頭」なんて、数の数え方がややこしいのは、日本語だけだと思ってませんか? 
数える単位だけでなく数字自体も、数によって読み方が変わる。ひとつ、ふたつ、みっつ・・・、ひとり、ふたり、さんにん・・・
小さい頃から慣れ親しんだ日本人には普通に出てくることばでも、ある程度成長してから日本語を勉強する外国人にとっては、これはやっかいなことの筈です。日本人だってウサギは「匹」ではなくて「羽」で数えるなんての、うっかりすると忘れちゃうもんね。
で細長いものは「本」で数え、薄いものは「枚」で数える? 分からなくなったら「個」でごまかす? ま、いっかー!

にんにくも un ajo と言って通じないわけではありません。
スペインの八百屋さんでは野菜を重さで買うのが普通で、たとえば「トマト1キロ」などといって注文しますが、一人暮らしでそんなに沢山いらないという人が、たとえば「トマト2個」と言っても、八百屋さんは充分分かってくれる。
だけどね、にんにくってのはなんというか、ちょっと「複合体」みたいでしょ? 
つまり料理などで使うのは1個のにんにくの中のヒトカケかフタカケ。その「ヒトカケ」と「にんにく1個」をどう区別するか? という事ですね?

で複合体の全体は ‘cabeza’ つまり「頭」と言って数え、個体(?) ‘diente’ 、つまり「歯」と言って数える。
どっちも多分、その形状からきてますね。特に「歯」ってのは言い得て妙! だと思う。
「頭」ってのは・・・まあ、なんというか・・・ああいう頭の形をしたヒトもいるのかもしれないけど・・・
でも昔、 mercado の八百屋さんが言うのを聞いて、その場で「これはにんにくの数え方なんだ」と察しがついたってことは、やはり「言い得て妙」なんでしょう。

でその cabeza を diminutivo で言うっていうのは、キロ単位で大量に買う野菜の間で、1個だけってのはちょっと肩身が狭いようでもあり・・・「えと、1個だけ欲しいんだけどぉ?」ってなニュアンス? 
で八百屋さんの方でも「にんにくチャン、1個ね?」とか言って???

にんにくをよく使うスペイン料理ですが、でもまあ一度に1個丸ごと使うようなものではないので、スペイン人でもこれは「何キロ」なんていって買うものではないです。普通の家庭なら4分の1キロくらいの単位で買って、暫く持たせるでしょう。

…だからもう、2個も買うんだったら、堂々と dos cabezas de ajos と言える!?

まあスペインの八百屋さんでにんにくを買う機会があれば、試してみて下さい。
「スペイン語、うまいねえ」って感激してくれるかも!? 
「アンタ、物の買い方を知ってるね」ってんで、いい野菜を売ってくれるかも!?
・・・保証はしません。

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