2-6. mmm…….「デオキシリボ核酸」を日本語で言うと?

日本におけるスペイン語学って、たとえば英語学に比べると、かなり淋しい。
辞書・参考書の数も少ないし…技術系の通訳や翻訳をする機会が結構あったのですが、そういう時に使える市販の参考書類って、先ずないです。

で、どうするか?
身内の会議ならば技術用語を「英語で何というか?」と聞く手が使える。出席者は技術系の人が中心で、それぞれ自国語を英語に置き換えることができる。日本語からスペイン語に、或いはスペイン語から日本語に訳せない言葉を、言った本人に英語に直して貰う。そうすると聞いてる方が「ああ!」と納得する。間で通訳してる人はチンプンカンプンのままなんだけど!

でも大勢の「お客様」を相手にするプレゼンテーションや講演で、この手は使えない。
プレゼンテーションを途中で遮って、ブースから「すみません、それを英語で言うとどうなりますか?」とは聞けないもんね。

ある時「デオキシリボ核酸」という言葉をスペイン語にしなくてはいけなかった。人工知能のアプリケーション・ソフトか何かのプレゼンテーションの原稿に出てきたのだ。

「デオキシリボ核酸」とはどういうものなのか…昔「生物」で習った覚えがある…つまり「生物学の用語」なんだけど…余談ながら、通訳をする上で役に立つのは、難しい言語学の本よりも、最新の知識の載った専門書よりも、その言葉のネイティブたちが中学や高校で使った「教科書」みたいなのがあると、かなりパワフルです。つまり普通の人が一般常識として知っている程度の専門用語を知ってるといいってことです。

でもこの時、スペイン語の「生物」の教科書を探しに行く時間的余裕はなかった。
プレゼンテーションのスタッフの技術者に、スペイン語に訳した原稿をチェックしてもらうことになっていた。取りあえず XXXXXX と書いて(?)持って行く。

「この XXXXXX は何だ?」
「ああ、そこには生物学の用語が書いてあるんだけど、スペイン語で何て言うか分からなかったもんで…遺伝に関係した言葉なんだけど…『核』とか『酸』って言葉が入ってるんだけど…それに『リボ』ってあるんだけど、それが RIBO なのか LIBO なのか、ハタマタ RIVO なのか…日本語の原稿では分からへんねん…」

・・・・・・
「英語ではなんて言うんだ?」
「知らんねん…」

・・・・・・
「じゃ日本語で言ってみろ」

でね。私、日本語で言いました、「デ・オ・キ・シ・リ・ボ・カ・ク・サ・ン」…「リ」は取りあえず日本語の「リ」で発音して…

彼は一瞬宙を見つめたのち、 "ácido nucleico… desoxirribo…" とつぶやいた。

以心伝心!?

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