2-14. Me debes una peseta 「1ペセタ おまけ!」

このタイトルは、はるか26年位前に、マドリッドのある市場で肉屋さんに言われた言葉。
小銭の持ち合わせが1ペセタ足りなかった時、肉屋さんにこう言われた私は、「1ペセタ貸しダヨ」と言われたと思って、別のところで1ペセタ硬貨のお釣りを貰うやいなや、回れ右して、肉屋さんに返しに行きました。1ペセタおまけしたつもりだった肉屋さんは目を丸くして、感極まったようなかすれ声で "Gracias" と言って、でもちゃんと1ペセタ受け取りました。

これはホームページの≪フラッシュバック≫「6.お店の人」でも紹介してるエピソードなのだけど、1ペセタ、2ペセタの違いには鷹揚で、細かい日本人から見るとかなりいい加減な感じのするスペイン人。
でも、1ペセタには1ペセタの価値がある(una peseta es una peseta)などとも言って、マジメに仕事してる堅実な庶民の金銭感覚は、基本的には同じだなあと思う。まあ出身地や家庭環境による差もありますが…

でも今日書きたかったのはその話じゃなくって…

…「借りる」という動詞が、スペイン語にはない!?

タイトルの文を借りる側、つまり「私」から言うとどうなるか? 
Yo te debo una peseta…私はあなたに1ペセタ負うている? 
まあ「私はあなたに1ペセタ借りている」と意訳してもいいのだけど、じゃあ「お金借りたいんだけど…」って言う時は、どの動詞を使うか? 更には「銀行に借りろよ」なんていう命令形は?

「貸してくれる?」や「貸して」なら "¿Me dejas (una peseta)?"、又は "Déjame (una peseta)".といえばいい。でも ‘dejar’ という動詞は英語で言えば ‘leave’ で、 ‘borrow" ではない。

正式には ‘prestar’ (貸す)という動詞を使ったりもするけど、依然として「貸す」で、「借りる」ではない…「借りろ」っていう命令形を作ろうとしたら、詰まってしまうでしょ?

ちょっと回りくどい言い方で" tomar prestado" が「借りる」に当るとと言えなくもないのだけど…

まあ友達同士の貸し借りはどうとでもなるけど、「銀行に借りろよ」って言おうと思ったら "Cóge dinero del banco" …でもこれじゃ銀行強盗しろって言ってるみたい??

誤解されないような情況ならこれでもいいですが、厳密に言おうとしたらやっぱり "Cóge préstamo del banco"…でしょうか??
…でも余り聞かないなあ…

ちなみに住宅ローンの事は préstamo hipotecario と言う。
ローンを借りる時は "Voy a pedir (solicitar) un préstamo" と言ったり、銀行が貸してくれる事になったら "Me lo ha dado" とか、 "Me lo ha concedido" とか言う…

…やっぱりないよ、スペイン語に「借りる」っていう動詞…少なくとも一般に使われる動詞は思いあたりません!
尚タイトルのような小額のお釣りがなくって、お店の人に「貸しだよ」って言われた時は、普通は「まけとくよ」って意味なので、返しに行かなくても警察にはつかまりません。でも逆の立場になったら、こっちもそれ位はいいよって顔しましょうね!? 
今はユーロなのでペセタとは言いませんが、まあ世の中、相身互い身…(2006年7月)

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