2-16. En un pispás 「ピッパッって間に」

En un pispás……エン・ウン・ピスパス、と読む。パにアクセント。厳密に言うとエンとウンは繋がっちゃうし S には母音が付いてないので、エヌンピッパッって尻上がりに発音すると、感じ出るかも。
意味は直訳すると「ピッパッって間に」…???

この言葉、『スペイン語ひとくち知識』のインデックスでは En un piz paz と書いてあります。で、 z は色が変えてあtって、おまけに piz と paz の間に微妙な隙間が入れてある。
その訳は、そういう綴りで、しかもふたつの単語…というか piz-paz という「複合語」だと思い込んでたから。
 
…何故かそんな風に色々思い込んだまま、辞書を引いて調べた事がなかった言葉…20年以上スペインに住んでて、その間一度も!

何故かと言うと、何故か分かっちゃったのですよ、言葉の意味が…友達が初めてその言葉を口にした途端に。

何かを作る話をしていて、「でもそれ、結構時間がかかるんじゃない?」という問いに対して、「か~んたん、かんたん! ピッパッって間に出来ちゃうから!」…

ほらね、状況と語感で、何となく意味が通じません?

「あっという間に」って事ですね。
これは他の使い方はされない、言って見れば「擬音語」みたいな単語?

で S と Z は、中南米の人や、スペイン人でもアンダルシアの人たちは、区別しなかったり、或いは語尾に来ると省略しちゃったり…元々、日本人ほどではないけど、「子音だけの発音」が苦手なスペイン人…何となく piz-paz と思い込んで、辞書を引こうともしなかったのが…

2年ほど前、辞書を引かなくても意味の分かった表現として「将来記事にするのを忘れないように、インデックスに入れとこう」と思い、初めて確認のために辞書で引こうとしたら、そんな単語どこにもないじゃあないですか?(笑) 
で散々色々試した挙句に、やっと pispás だったって分かった結果として、ああいう目次になったのです。(思い立ってから2年くらい書かずに放ってあったって事でもあります…)

で思いを馳せたのは、例えばジョン万次郎とか…鎖国中の江戸時代に、海で遭難して外国に行っちゃった訳でしょ? 
で辞書も文法書も何もない環境で、外国語を覚えた。

「ピッパッ」ほど即時ではなくても、現地の人が言葉を使う、その使い方を聞いている内に、な~んとなく言葉の語感が伝わってくる事がある。或いは、日本語には訳せない言葉でも、その言葉が表す概念のようなものが段々形成されてくる事がある。

人間の遺伝子には言語を理解して覚えるためのプログラムが組み込まれてるというけれど…
言葉の概念が、人から人に伝わるプロセス、なんとも不思議で興味深い。

余談ながら同じような意味で使われる慣用句には、スペイン王立アカデミーの辞書で en un pispás の説明に使われている en un santiamén (アーメンをひとつ唱える間に?)とか en un abrir y cerrar de ojos (目を開けて閉じる間、つまり閉じて開ける間…という事は「マタタキする間に」)などというのもアリ。 (2007年 01月 30日)

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