3-6. 動詞ではなく「ツナギ」

さて、「空が青い」と「空は青い」、どちらが定冠詞 "el" の付く空の感じがしましたか?

これだけを比べると、「空が青い」の空の方が、「空は青い」の空よりも限定されてる?

でも「秋の空は青い」って言うと、これも特定の空みたい??

う~ん、ビミョーです…(・・;)

…ちょっと視点を変えて、スペイン語で「青い空」って言ってみよう…
スペイン語では名詞(「空」)を修飾する形容詞(「青い」)は名詞の後に来るのが普通。
なので「青い空」は "cielo azul" となる。

で、それがただの青空だったら "un cielo azul" で…
特定の青空、特定の「青い空」だったら "el cielo azul になる……???

…やっぱりビミョー、ですね?

冠詞の使い分けについては殆ど説明されてないテキストや速習本もあるようです。
一方詳しく説明されていても、説明だけ読んでもピンと来ないんじゃないでしょうか?
これは実際に文を作って、具体的な例を見て行くしかないですね。

でその文ですが、
このブログで今までに唯一「構文」の説明をしたのが、「○○は~~」という文。(「3-1.スペイン語の助詞?」参照)

この「○○は~~」という文型、スペイン語文法では「名詞的述語文」なんていう言い方をします。どういう事かというと、名詞的な述語(predicado nominal)を持つ文という事。

つまりスペイン語では、述語には、「名詞的述語」と名詞的でない述語=「動詞的述語」がある、というのです。
具体的には、スペイン語では、"ser" や "estar" で代表されるちょっと特殊な動詞を使った文と、そうでない普通の動詞を使った文を区別しているという事で、ser や estar は構文(シンタックス)において、動詞(verbo)ではなく、ツナギ(cópula)と呼ばれる。

これは英語の文法(&構文)には多分出て来ない考え方?(…英語の文法を勉強したのは、かなり昔なので、その後新しい考え方が出てきてるのか分かりませんが…)
英語では確か、"I am a boy." というような文があった時、"I" が主語(S)、be動詞の "am" が述語動詞(V)、そして "a boy" が補語?
というような言い方をしたと思うのですが、
でもスペイン語で "Yo soy un muchacho." の時は、"Yo" が主語(S)までは同じだけど、動詞 ser の活用形 "soy" は動詞(V)ではなく「ツナギ」(cópula)と呼ばれ(※)、そして "un muchacho" は動詞の補語ではなく、主語の属性を表すもの="atributo" と呼ばれるのです。

実はこれ、すごく合理的で、日本語のネイティブに理解し易い考え方の筈。
何故なら、「です」とか「だ」とか、英語の be動詞の訳とされてるものは、本来の日本語では動詞ではなく助動詞で、英語の be動詞を訳す為にできた…というか、英語の普及と共に「動詞として」広まったんじゃないか?と思えるからです。

そして、スペイン語の be動詞は "ser" だけではなく、上に書いたように "estar" も be動詞なのですが…

…更に、名詞的述語文を作る事のできる、つまり「ツナギ」の役割を果たす事のできる動詞は、このふたつの be動詞だけではなく、
例えば "parecer"(~のように見える)、"resultar"(~という結果になる)など幾つかの動詞は、主語とその属性を表すものの間の「ツナギ」として使われる場合があるのです。

シンタックスのスペイン語、Sintaxis (シンタクシス)、です。

※尚、「ツナギ」というのは「知らない事を知ってる事」で作った用語(?)で、「連結詞」「連結動詞」などと書いてある参考書もあるので、念のため。

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